大会長挨拶
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第40回日本歯科東洋医学会学術大会 |
大会長 砂川 正隆 (昭和大学医学部 生理学講座生体制御学部門) |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が始まって以来,学会や研修会の形式も大きく様変わりしました。COVID-19が収束していない現在では,web開催が多くなっています。講演や発表がwebで視聴できれば,現地に行かなくてもいい,予定が合わなかった場合でも学習できる,など利点もあります。ただ,対面でないと得られないものもたくさんあります。また,web参加はちょっと苦手という方もいるでしょうし,久しぶりに東京に行ってみたい方もいらっしゃるでしょう。今回の学術大会では,両者のいいとこどりができるように,会場参加と当日収録した講演動画を後日オンデマンドで視聴していただく,二通りの参加方法を用意いたします。もちろん,両方でも構いません。
今回のテーマは「氣~コロナから解き放たれて~」。コロナ禍においては,気虚や気滞など「氣」の異常に関連する症状・疾患が多く見られたと思います。本会の原点に立ち返り,また,ポストコロナを見据えて,「氣」について考え,「氣」の異常に対する対応を,みなさんでディスカッションできればと思います。
また,最近の「歯科東洋医学」のビックニュースとして,国家試験に漢方薬に関する問題が出題されることになったことが挙げられます。今後の東洋医学教育についても考えていきたいと思います。
会場では感染拡大防止を十分考慮し,みなさまをお迎えいたします。多くの先生方とお会いできることを楽しみにしております。